満たされなかった青春について

青春コンプレックスがある。

 

楽しい時間が全くなかったわけじゃない。
特別ひどいめにあったわけでもない。
だけど、高校生活を振り返るとなんと表現していいかわからないけど、30歳になった今でもなんだか落ち着かない気持ちになることがある。
10年以上前のことなのに、高校生活をやり直す夢をよく見る。
夢の中では現実にあったよりも素敵な高校生活を送っていて、目が覚めた時にいまだに引きずっている事実にげんなりする。

 

小学生のときに父親が鬱になって、大人になることが怖かったから。
中学生のときに彼氏ができて、それを知った母親がヒステリックにキレたから恋愛することが怖かったから。
勉強なんて嫌いだったのに、なまじ成績がよくて進学校に通ってしまったから。
たぶん高校生のときには躁鬱病になっていたから。

 

理由を探せばまだまだ大小見つかるし、何度も振り返ってはきているのだけど、そんなことは一旦どうでもいい。

 

恋愛コンプレックスは大人になって母親との距離感がまともになったり、実際に恋愛をする間に解消された。
青春コンプレックスはどうしたら治るんだろう?

 

 

この前、Twitterでこんなツイートを見かけた。

 

 

少し気持ちが楽になった。
昔から読んできた漫画や小説の中じゃ、高校生っていうのは特別な存在で、特別な時間で、特別なことがあるように感じられた。
そりゃ青春コンプレックスを感じてるのなんて世界でわたしだけじゃないことはわかっていたけど、青春が幸せであることの方が正常なことで、満たされない青春を抱いてることはなんらかの欠陥を抱えているかのような気持ちがあった。
だけどたしかに、青春なんて苦い思い出である方が当然なのかもしれない。
青春をハッピーに過ごせる才能がある人もいるだろうし、そんな人たちのことがうらやましい気持ちは今でも存分にあるが、それって運動神経がいい人をうらやむようなものかもしれない。

 

 

節目の年だからか、もうすぐ大きめの同窓会をするらしい。
同窓会なんか行きたくない。行きたくないし、たぶん行かない。
だけど、「同窓会に行きたいな」と思える自分でいたかったな、という悔しい気持ちは今もある。

 

どうすればいいのかはまだわからない。
わからないけど、過去の憂鬱は捨てられなくてもいいから棚に上げておいて、楽しく過ごしたいなって思う。