手のかからない良い子

小学生中学生のときは学校では比較的手のかからない良い子だった。(家ではそうでもなかった)
勉強は得意だったし、生活態度もまあよかったし。

 

中学生のとき、勉強ができなくて、態度も悪い、なんちゃって不良とかなんちゃってギャルがいた。
先生はそういう子たちを叱りながらも、結局その子たちをかわいがっていた。
手がかかる子には時間がかかるから、関わる時間が多くなれば好きになるのは道理だろうけど。
ルールを守ってるのに、きちんとしてるのに、そういうわたしにしてみればなんだか損な気分というか、貧乏くじを引かされた気分というか、釈然としなかったことを覚えている。

 

高校生のときに通っていた塾もそう。
黙々と着実に勉強を進めていたわたしより、わかんないところしかなくて先生にたくさん面倒を見てもらっていた生徒の方が絶対塾を存分に活用してた。

 

 

 

今、B型事業所に通っている。
イラストとか動画とかがメインのところで、まあぶっちゃけ仕事はあまりないので、作業訓練をしていることが多いようなゆるいところ。
そこでも結局、わたしは手がかからない良い子になってしまう。

 

調べればわかるじゃんっていうような質問をする人や、自分語りがやめられない人が職員を独占している。
わたしはというと、黙々と作業をして、わからないことがあったら自分で調べて解決して、また黙々と作業して、たまにちょっとだけ職員の人に声をかけたり、かけられたりして言葉を交わす。

 

わざわざB型事業所に足を運んでやる意味、ある?
時間通りに外に出る訓練みたいなものだから意味はあるのだけど。

 

別に調べればわかる質問したいわけでも自語りしたいわけでもないけれど、職員の人に進捗見てもらってしっかりフィードバックとかもらいたいし、あと雑談もちょっとしたい。

 

ので、今よりもう少し自分から話しかけよう。
他の利用者さんが話しまくりで隙がなかったりもするけど、自分の過ごしやすい環境は自分で作るしかないので……。