今日、中学生のときから好きだった漫画の結末を読んだ。
たぶんハイキューの連載が始まったときはわたしは中学3年生だった、気がする。
ハイキューはすごく好きな漫画で、というか作者が好きで、いつから好きかというと作者の一つ前の連載「四ツ谷先輩の怪談」の読み切り版「四ツ谷先生の怪談」のころから好き。
四ツ谷先輩がすごく好きだったので、終わったときはがっかりしたし、ハイキューが始まったときは嬉しい気持ちと同時に残念な気持ちになった覚えがある。
「誰にでも描けるスポーツ漫画なんかじゃなくて、この作者にしか描けない漫画を描いて欲しいのに!!」って。
何様読者だけど。
そんな複雑な気持ちを抱えながら、それでもハイキューは面白いしなと連載を追っていて、ある話で気持ちが完全に切り替わった。
それが40話の「勝者と敗者」という話で、この話では主人公や主人公と互角な戦いを繰り広げるライバルではなく、一回戦で負けてしまう人たちにスポットライトを当てている。
わたしはこの話がすごく好きで、一回戦で負けてしまった名前も紹介されない人たちが見開きでたくさん描かれてるページで、「ああ、この漫画はこの作者にしか描けないスポーツ漫画なんだ」と思った。
連載中、単行本を買っていたけど、大学生くらいから追わなくなっていつだか手放してしまった。
その後、ジャンプ+のアプリでちょっとずつ読んだり、本誌を中途半端に読んだりしていたのだけど、結局ちゃんと最後までは読んでいなかった。
高校生編は終わってるし、社会人編もなんとなくの展開はわかったし、まあ機会があればそのうち読むか〜って感じで。
すごく好きな作品だったくせに、宙ぶらりんになっていたんだよね。
もしかしたら、好きな作品だからこそ、終わり方が微妙でがっかりすることが怖かったのかもしれない。
人気漫画の続編や引き伸ばしでう〜ん……ってなることってあるじゃん?
そんな経緯があって、今日、やっと、読んでいなかったところから最終話までを読んだ。
面白かった。
作者がキャラクターを全員大切にしてくれてるのが好きなんだよな〜と思ったし、また最初から読み返したいと思った。
手元に置いておくのは、45巻もあるからちょっと大変かな、でも手元に置いておきたいタイプの漫画だよな、とか。
とりあえず本棚の空きスペースと相談しつつだけど、いつか本棚にハイキューを置いておきたいなと思う。