常に傑作を作ろうとしてはいけない

イラストでも文章でも、せっかく描いたり書いたりするなら”傑作”と思えるようなものを作りたい。
他の誰かに褒められたい気持ちももちろんかなりあるが、何より自分にとって「いいものを作ったなあ!」とか「好き!」とか思えるものを作りたい。

 

そう思うし、手を抜かずに、全力でものを作ろうとすること自体はたぶん良いことだと思うのだけど、一方でそれが「傑作以外を許さない心」になってしまうと良くないんじゃないかなあと思う。

 

 

 

オタク界隈の言葉なのか、もしかしたら一般的にも使われる言葉なのかわからないけれど、「完成しない神作品より完成した凡作」みたいな言葉がある。
Facebookを作った人も「まず完成させろ」と言っているし、似たような言葉は色々なところで言われているだろう。

傑作を作ろうとして、「こんなんじゃ傑作にならない!」とどこかで筆を止めてしまうくらいなら、凡作や駄作になってもいいからとりあえず筆を動かした方がいい。

常に傑作を作るぞ!と目指して全力を出しながらも、一方で常に傑作を作ることを求めない、一見矛盾したスタンスが何かを作ることには必要かも、と思った。

 

 

 

このブログもできればいい記事を書きたいと思っている。まず自分にとって、次に誰かにとって。
その気持ちが強いと、文章を書き始めるときとか書いてる途中に「この文章って面白い?」とか「この記事書く必要ある?」という疑問が浮かんでしまうこともある。
けれど書くもの全て傑作なんて大それた理想を掲げずに、なんとなく書きたいと思ったものを書いていけばいいのかなと思う。